御影石を使った外構工事の相談を受けると、「仕上げはどうしますか?」という質問に戸惑われるお客様が多くいます。同じ石材でも、表面の仕上げ方によって見た目・滑りにくさ・汚れのつきやすさが大きく変わります。Granite Vault Gateで実際に施工している5種類の仕上げについて、それぞれの特徴と向いている用途をまとめました。

割肌仕上げ:石本来の表情をそのまま出す

割肌は、石を割った断面をそのまま表面として使う仕上げです。機械や工具で整えず、割れた時の自然な凹凸が残ります。素朴で力強い表情が出るため、和風の石塀や乱積みの外構によく使われます。表面に凹凸があるため、汚れが入り込みやすい面もありますが、撥水コーティングを施すことで管理しやすくなります。

ビシャン仕上げ:均一な粗さを手工具でつける

ビシャンは、格子状の刃が並んだ「ビシャン」という工具で石の表面を叩き、均一な粗さをつける仕上げです。滑り止め効果があり、玄関アプローチや石段に向いています。手工具で行うため時間がかかりますが、機械研磨では出せない均一な質感が得られます。Granite Vault Gateでは門柱の側面や石段の踏み面にこの仕上げを使うことが多いです。

小叩き仕上げ:細かい線模様が入る伝統的な仕上げ

小叩きは、先端が細かい刃になった「タタキノミ」で石の表面を細かく叩き、平行な線模様をつける仕上げです。ビシャンより細かく、落ち着いた表情になります。墓石の竿石や門柱の正面に使われることが多く、和の外構に合わせやすい仕上げです。職人の技術差が出やすく、線の間隔と深さを均一に保つには経験が必要です。

本磨き仕上げ:光沢が出る、汚れがつきにくい

本磨きは、砥石で段階的に研磨して鏡面に近い光沢を出す仕上げです。御影石の色と斑点が最もはっきり見え、石の美しさを最大限に引き出します。汚れがつきにくく、水拭きで管理できるため、墓石の竿石や門柱の笠石によく使われます。ただし、濡れると滑りやすくなるため、歩行面には向きません。

バーナー仕上げ:熱で表面を荒らす、滑り止め効果が高い

バーナー仕上げは、高温のガスバーナーで石の表面を急加熱し、表面の結晶を飛ばして粗くする仕上げです。滑り止め効果が高く、雨天時の安全性が求められる玄関アプローチや屋外の石段に向いています。石灰岩や砂岩にも使えますが、御影石との相性が特に良く、Granite Vault Gateでは石灰岩のアプローチ材にこの仕上げを標準で採用しています。

仕上げの選択は、石の種類・設置場所・歩行の有無・メンテナンスの手間によって変わります。迷った場合は、実物サンプルを手に取って確認するのが一番です。サンプルの貸し出しは無料で対応していますので、お気軽にご連絡ください。